
「この汚れには、どんな洗剤が効くんだろう?」
掃除をしていると、こんな疑問がわくことってありませんか?
そういうときは、汚れと洗剤の性質&関係を少し学べば、どの洗剤が効くのかわかるようになりますよ。
汚れと洗剤の性質&関係は、とても簡単です。
簡単にサクッと説明しますね☆
汚れと洗剤の分類
汚れと洗剤は、『酸性』と『アルカリ性』に分類されます。
酸性の汚れは、アルカリ性の洗剤で緩み、アルカリ性の汚れは、酸性の洗剤で緩みます。これを『中和反応』と言い、汚れは、この中和反応を利用して落とすのが基本だよ☆
「ん~ よくわからないなぁ」
そういう人は、家庭でよくある汚れの性質と効く洗剤を表にしましたので、参考にしてください。
【家庭でよくある汚れの性質と効く洗剤】
汚れの種類 | 汚れの性質 | 効く洗剤 |
---|---|---|
油汚れ | 酸性 | 重曹 |
湯垢 | 酸性 | 重曹 |
手垢 | 酸性 | 重曹 |
煙草のヤニ | 酸性 | 重曹 |
水垢 | アルカリ性 | クエン酸 |
石鹸カス | アルカリ性 | クエン酸 |
アンモニア臭 | アルカリ性 | クエン酸 |
※赤字は酸性、緑字はアルカリ性。
※重曹の代わりに『セスキ炭酸ソーダ』でもOK
※セスキ炭酸ソーダは『重曹の約10倍の洗浄能力』
例えば、レンジフードやガスコンロの油汚れには、重曹での掃除が効果的。
トイレに散った尿の臭い(アンモニア臭)には、クエン酸での掃除が効果的。
スイッチに付いた手垢には、重曹での掃除が効果的です。
興味のある人は、家で使っている洗剤の成分表示を見てください。キッチンの油汚れ用の洗剤には、アルカリ性と書いてあり、トイレの尿石除去剤には、酸性と書いてあると思います。
お掃除って、化学みたいでおもしろいでしょ ^^
さて、ここからは『おまけの知識』として、洗浄能力と温度の関係についてお話します!
洗浄能力と温度の関係
重曹やクエン酸などの洗剤は、低い温度で使用するよりも、高い温度で使用した方が『洗浄能力』が高くなります!
具体的にいうと、常温(水程度の温度)で使用するよりも、40℃、45℃、50℃、60℃ といった高い温度で使用すれば洗浄能力が高くなるのです。
わかりやすい例を挙げると、水で食器を洗うよりも、お湯で食器を洗った方が汚れを落としやすいですよね。
あれと同じ様な感じです。
あ、洗浄能力が高くなるといっても、業務用のように『ハイパワー洗剤』になるというわけではありません。「温度を高くしたらよく落ちるようになったぞ♪」という程度です ^^
素材によっては、洗浄能力が上がったことによって『変色』することがあります。温度は一気に上げずに、汚れの落ち具合を見ながら上げてください。
まとめ
掃除を始める前に、汚れの性質を見極める。
そして、
- アルカリ性の汚れには『酸性』の洗剤
- 酸性の汚れには『アルカリ性』の洗剤
を使用する。
汚れが落ちにくいときは、洗剤の温度を上げて使用する。
こういう知識を使って掃除をすれば、お掃除が楽しくなりますよ ^^