
思っていました。
ぼくは、物に対する感謝の心を持っていると。
トイレ掃除をやるときは、トイレに優しく語りかけながら掃除をしたり、「いつもありがとう」って感謝の言葉をかけたりしていましたから。そういう掃除を10年近く続けていましたから。
でも、ぼくは、まだまだ甘ちゃんでした。
物に対して、本当の感謝の気持ちを持っていませんでした。
このことがわかったのは、松葉杖生活を送るようになってからです。
自転車で転倒事故
2017年7月10日の早朝。
健康管理のために乗っていた自転車で、まさかの転倒。左膝がえぐれる怪我をし、事故の前後の記憶がなくなるほど顔の左側(目の横の辺り)を打ちました。幸い、脳に異常はなく、顔の怪我は20日程度で治りました。
左膝の怪我も、外傷が治ったら普通に歩けると思っていたのですが、腫れてはひきの繰り返しで、今現在(9月15日)、松葉杖がなければ歩けない生活を送っています。
本当の感謝の気持ち
2ヶ月も足を引きづりながら歩くと、足の筋肉(大腿の筋肉)が落ちて、信じられないくらい筋力がなくなります。膝を真っすぐに伸ばした状態だったら立つことはできます。だけど、力がほとんど入りません。なので、怪我をした足を使って歩くことはほぼ不可能。
松葉杖がなければ、家の中を移動するのも一苦労。
松葉杖を使わなければ、一発で膝が腫れます。
ピリピリ!っと走るような痛みに襲われることもあります。
そんな状態で松葉杖を使っていたある日。
「松葉杖って、ありがたいなぁ」
って思いました。
このときの感謝の気持ちは、トイレ掃除のときに持つ感謝とは明らかに違いましたし、人から物をもらったときにする感謝とも違いました。表現をすれば、次のような感じです。
上っ面の心ではなく、自分の中にしっかりと根付いた心から滲み出る感謝。
間違いないと思います。
これが物に対する本当の感謝の気持ちです。
感謝の気持ちを得た感想
松葉杖生活は、本当に大変です。思うように動けないし、洗濯物を取り込むのだって一苦労。お風呂に入るのだって一苦労です。
そういう状態で気持ちの余裕が少ないためか、嬉しい感じはありません。
だけど、心が少し成長したような感じはします。
松葉杖生活で得た『物に対する本当の感謝の気持ち』を忘れないようにするために、これからも掃除の対象物に感謝をしながら掃除に励みたいと思います。
松葉杖に感謝。
そして、こんなぼくを支えてくれている妻と息子(小学3年生)に感謝します。
ありがとう