
意味不明ですよね。
嫌なことを受け入れるなんて。
ぼくも35歳くらいまでは、嫌なことを受け入れるという意味が、まったく理解できませんでした。だけど、今は理解できます。で、理解できた今、自分がどうなったのか。
ざっくり言うと、気持ちが楽になり、生きるのが楽になりました。
ぼくが『嫌なことを受け入れるという意味』を最初に感じ取ったのは、自分の怒りをコントロールしたいと思い、1冊の本を読んで実践したときでした。
自分の怒りを受け入れる
ぼくが読んだ本には、次のようなことが書いてありました。
ーー
イライラしたときや、怒りを感じたときは、鼻からゆっくり息を吸い、吸うときよりも更にゆっくり鼻から息を出しましょう。そうやって呼吸を整えれば、気分が整い、イライラや怒りが静まります。
ーー
呼吸を整えてイライラや怒りを鎮めるのかぁ。
これは試してみる価値がありそうだな。
と思い、少しワクワクしながら、イライラと怒りが来るのを待ちました。
しかし、待てども待てども、イライラも怒りもやって来ません。
あんなに頻繁にイライラしたり、怒りが込み上げたりしていたのに、ま~ったくやって来ません。今までのイライラや怒りは、一体なんだったんだ…。そんな状態になりました。
そうなんです。
これが『嫌なことを受け入れる』ということなのです。
ぼくは今まで、イライラや怒りを嫌っていました。だけど、呼吸法を試そうと思ったときは、イライラや怒りをコントロールできるのではないかと思い、ワクワクしながらイライラと怒りを待ちました。
こんな感じで、嫌なことを ” 歓迎すべきもの ” に転じる。
これが『嫌なことを受け入れる』ということなのです。
「いまいち、よくわからない・・・」
そんな人もいらっしゃると思うので、理解しやすいように、もう1つ、例を挙げてお話したいと思います。
掃除好きな人は『汚れは敵』ではない
住まいの汚れは、「うわ…。汚いなぁ」と思えば、嫌な存在(敵)です。
だけど、次のように捉えることができたらどうでしょうか。
- スッキリ感を味わうために必要なもの
- 掃除を楽しむために必要なもの
- 掃除で運をよくするために必要なもの
- 掃除で自分を磨くために必要なもの
このように捉えられれば、住まいの汚れは、嫌な存在(敵)ではなくなりますよね。
自分にとって『必要な存在』になりますよね。
つまり、こういうことです。
- 嫌なことの『嫌な部分』に目を向けない。
- 嫌なことの中にある『自分にとってプラスになる部分』を探す。
- プラスになる部分があれば、嫌なことをプラスに転じて受け入れる。
これが『嫌なことを受け入れる』ということです。
嫌なことの受け入れに挑戦してみよう!
嫌なことの『嫌な部分』にばかり目を向けたからといって、嫌なことがどうにかなるわけではありません。自分が疲れるだけです。
どうせエネルギーを使うのなら、嫌なことの中にある『自分にとってプラスになる部分』を探すことにエネルギーを使ってみませんか?
その方が、意味のあるエネルギー消費になりますよ ^^